初心者がロックバンドを始めるときによくあるのが「ギターとベースの違いって何?どちらが難しいの?」という疑問。
ギターが花形でベースは地味、ベースは4本だからギターより簡単と思っていませんか?
今回は、ギターとベースの違いや難易度をまとめました。この記事を読めばどちらを演奏すべきかわかります。
この記事のポイント
ギターとベースの違い
ギターもベースも奥が深い楽器なのでどちらも難しいです。ただし、初心者が始めるときはベースのほうが弾きやすい曲が多くあります。
ギターとベースの違いを比較しましょう。
ギターとベースの違いの比較表
項目 |
ギター |
ベース |
楽器の種類 |
エレキギター アコースティックギター クラシックギター |
エレキベース ウッドベース(コントラバス) |
弦の本数 |
6本(7本・12本なども) |
4本(5本・6本なども) |
弦の太さ |
細い |
太い |
ネックのスケール |
647.7mm(レギュラースケール) 628.5mm(ミディアムスケール) |
863.6mm(ロングスケール) |
音域 |
高い |
低い |
役割 |
伴奏 リードフレーズ ソロギター |
コード感の演出 リズムの補強 音域や音圧の強化 |
演奏方法 |
ピック 指弾き |
ピック 指弾き スラップ |
難易度 |
ベースより難しい |
ギターより簡単※後述 |
表形式でギターとベースの違いについて比較しました。
ルート弾きのみの曲の場合は運指が少ないのでベースのほうが簡単としました。ただし、ピッキングやグルーブ感など突き詰めていけばベースも難しい楽器です。
ギターとベースの比較画像
ギターとベースの見た目の違いは画像の通りです。 基本的に、ギターよりベースのほうがサイズは重くて重量も重たい傾向にあります。
ギターとベースの音の違い
ギターとベースの音について実際に動画で比較してみましょう。
ギターの音
クラシックの名曲『カノン』をエレキギターアレンジしている動画です。ロックを聴いていると必ずと言っていいほど聴ける音ではないでしょうか。
ベースの音
初心者向けのエレキベースの動画です。低い音がボンボンと鳴っているのが聞き取れるでしょうか?
普段の曲の中で聴きなれないかもしれません。実は、ほとんどどの曲でもエレキベースが鳴っています。
ギターに対するベースの難易度
ギターと比べるとベースのほうが簡単という意見は少なくありません。なぜ、ギターよりベースは難易度が易しいと言われているのでしょうか?
ベースが簡単と言われる理由
ベースが簡単と言われる理由は、1小節同じ音だけを弾き続けるルート弾きという奏法があるからです。運指が少なく、楽器初心者でも曲を演奏できたという実感が湧きます。
たとえば、ザ・ブルーハーツやGreen Dayなどのパンクバンドはルート弾きだけで完結する曲も少なくありません。ベースを始めて1週間でも「できた!」と喜べる状態になると思います。
ベースが奥深く難しい楽器である理由
上級者になればなるほどベースは奥深く難しい楽器だと言います。ベースは音楽知識や技術が問われる楽器だからです。
ベースは、ドラムのリズムを引き出したり弦楽器のコード感を強調したり、ボーカルのメロディを引き立てたりする役割があります。演奏時の役割は非常に多いです。
たとえば、音楽プロデューサーの中にはベーシスト出身の人が多く見られます。リズム・コード・メロディと、音楽を構成する3要素を深く理解しているからかもしれません。
ギターより簡単に始められますが、奥深い楽器がベースと言えます。
実はベースより簡単なギター
ギターは、コードを覚えたり運指が多かったりと、ベースに比べて難しい印象があるかもしれません。しかし、慣れてくるとギターのほうが楽という意見もあります。
実は、曲中でほとんどギターを演奏していない曲は少なくありません。
イントロのギターリフや曲間のギターソロなど見せ場があるから派手に見えるだけです。フレーズさえ覚えてしまえば弾けるのがギターです。
さらに、ギターのほうが一人で弾いていてもモチベーションが続きやすく、飽きずに続けられると考えられます。ベースはルート弾きや低音に派手さがなく、一人では曲が完結できません。そのため、集中力が続かないのです。
「ギターをやめたい」「挫折しそうだ」とお悩みの方はぜひ以下のページもご覧ください。みんな同じ挫折の壁を乗り越えてきたので勇気が出るかもしれません。
ギターを挫折する理由15選!ギターに飽きてやめたいときはどうする?
ギターとベースを間違って買ってしまった
時々、初心者の方だと「ギターのつもりでベースを買ってしまった」ということがあるようです。また、ある程度ベースを弾いていたものの飽きてしまい、ギターに転向しようと考える方もいます。
そんなときは楽器の買取屋さんへお問い合わせください。
初心者用のギターやベースも高価買取いたします。
初心者は気持ちが続く楽器を選ぼう
結論、ギターとベースのどちらを選ぶべきかはその人が置かれている状況で構いません。
「ギターのほうがかっこいい」「ベースはモテない」など意見もあると思いますが、どちらもモテる人はモテて、かっこよく演奏できる人はかっこいいです。
一人で弾くならギターのほうが続けやすいですが、バンドメンバーの友達と約束してベースを真剣に練習する人もいます。難しいか易しいかより、自分の状況にあった楽器を選ぶほうがよいでしょう。
ギターとベースに求められる役割は違います。楽器に挫折して処分するより、好きな楽器を練習して楽器演奏を趣味にしましょう。