手元にある品をお金に替えたいと思ったとき、利用したいのが買取専門店などの買取です。 しかし、店を訪れると、買取ではなく下取りと書いてあることもあります。 実は買取と下取りはまったく異なるので、損をしないためにも、違いを知った上で依頼しましょう。
この記事のポイント
買取と下取りの違い
買取と下取りは、手元の品を引き渡すという点では同じですが、その品によって何を得るかが異なります。 違いは次の通りです。
買取は商品を売ること
まず、「買取」は、単純に手元にある品を売って、対価としてお金を得ることです。買取価格には相場があり、買取店次第ではあるものの、プレミアや需要などが反映された額が設定されています。
店側がその品を扱っていることや、依頼者が未成年でないことなど、いくつかの条件を満たしていれば、誰でも自由に買取依頼が可能です。
買取では基本的には新しい品物だけでなく 、ヴィンテージものや人気の商品は高額買取が行われています。
下取りは次の購入資金に充てること
一方、「下取り」は買取と違い、手元に直接現金が残るわけではありません。下取りは、その店で商品を買うときの購入資金として充当できるのが特徴です。 例えば、手元にあるギターを2万円で下取りしてもらい、10万円のギターを購入するとします。
この場合、購入代金の10万円から、下取り代金の2万円が差し引かれ、8万円で購入できる仕組みです。
下取りの価格は、例えば「10年以内に製造のものなら2万円」など大まかに一律で決められていることもあります。 この場合、多少の汚れなどがあっても下取り価格が下がりにくいのがメリットです。
現金化したいなら買取のほうがお得
買取は手元にお金が残るのに対し、下取りは残りません。下取りはもともとそのお店で商品を購入予定の場合、購入費用を安くするのに役立ちます。 したがって、単純に手元の品を現金に替えたいのなら、下取りではなく買取の方がおすすめです。
下取りはどちらかというと、「店の品を買ってくれるのなら、古い品も引き取ります」というサービスの意味合いで行われています。 買取専門店ほど中古売買に力を入れていないので、価格は買取の方が高くなりやすいでしょう。
買取や下取りを行っている場所
買取や下取りを行っている場所は、いくつかの種類に分けられます。そこで、買取や下取りをどこで依頼するのがよいのか、それぞれの場所のメリットや特徴について紹介します。
楽器店
まず、1つ目は楽器の専門店です。楽器店では、お店にもよりますが、買取と下取り、両方を扱っています。 楽器店のメリットは、なんといっても楽器に関する専門的な知識が豊富なことです。
希少価値の高い品や、楽器が好きな人や詳しい人でなければわからないようなプレミア、あるいはこだわりなどにも明るいでしょう。思い入れのある品を売りたいときにもおすすめできます。 また、もう1つのメリットとして、キャンペーンが豊富なことが挙げられます。 条件次第で買取金額や下取り金額が数十%アップしたり、特定の品の買い取り強化を行っていたりします。 ポイントカードのポイントが貯まるのもよくある内容の1つです。
楽器店は専門的知識が豊富なので、品の価値を正しく見極めてくれます。相場からかけ離れた額を提示されることはあまりないので、買取価格にこだわる人にもおすすめです。
リサイクルショップ
リサイクルショップでも楽器を引き取っています。下取りできることはあまりなく、ほとんどが買取です。リサイクルショップのメリットは、状態が悪い品でも引き取ってもらえることが多い点にあります。 楽器店など専門店とは客層が異なり、買い取った品の販路も独自のルートを確保しているため、専門店では需要がない品でも値段がつくことがあるのです。 部品取りといって、無事な部品だけを回収して販売する場合もあります。
楽器の専門店ではないので、買取価格は楽器専門店に劣りがちですが、もともと値段がつく見込みの薄いものを売る場合に役立ちます。
リサイクルショップは、全国どこにでもあるのもポイントです。 個人店からチェーン店まで様々な店があるので、買取価格も店によってかなり違いがあります。
専門の買取業者
最後に、不要な品の買取を専門にする業者です。リサイクルショップはジャンルを問わず、あらゆる品を買い取ってくれますが、専門の買取業者の場合は、なんでも買い取ってくれる場合と、特定のジャンルに特化している場合があります。
例えば、楽器の買取を専門に行っている業者も多いです。楽器店が新品や中古の楽器を販売するのに対し、買取専門の業者は、買い取った品のみ扱い、店頭で売ることもあれば、独自のルートで別の業者に売ることもあります。
買取に特化するだけあって、出張や宅配、閉店に伴う大量買取や法人からの依頼などにも応じるなど、店によって幅広く対応しているのも特徴です。
楽器買取の専門業者を選べば、楽器そのものはもちろん、楽器を売ることに関する知識が豊富なので、どこよりも高い値段で買い取ってもらえる可能性があります。 価格重視のときにおすすめの選択肢です。
高価買取や下取りのコツ
依頼する以上、少しでも高く買い取ってほしいのは当然のことです。 実は、高く買い取ってもらうためにはいくつかのコツがあるので、紹介します。
専門の査定士がいないと値段が付きにくい
買取を依頼する際は、そのお店に、その買取品に詳しい専門家がいるかを確認しましょう。誰もが知るような人気の品はともかく、一部の好事家向けのプレミア商品などは、専門家でないと正確な価値を査定できないことがあります。
例えば、リサイクルショップなどでは、多数の品目を扱う関係から、専門の査定士を置いていないことが多いです。 この場合、あらかじめ品目によって基準の金額が決まっており、そこから傷などの有無で一律的に価格を決めるなど、そのお店のルールで査定されます。
プレミアなどが考慮されなかったり、極端に減額されてしまったりすることも多いので、専門家のいるお店を頼ると安心です。
専門の査定士がいることは店側としてもアピールポイントです。 ホームページに専門家がいることを記載しているケースが多いので、確認しましょう。 店頭なら、直接査定士と会話してみるのもおすすめです。
個人売買はトラブルにつながりやすい
個人同士での売買は、トラブルの確率が高いため、できるだけやめた方がよいでしょう。ネットオークションなどを経由したいわゆるCtoCの取引は、仲介手数料などがほとんどない分、手元に残る金額が多いのが特徴です。
できるだけ高く売りたい人にとってはつい目が行きがちですが、実は意外とたくさんのリスクがあります。例えば、取引はすべて個人同士で行われるため、保証が一切ありません。 落札者がお金を払ってくれない・連絡がなくなったなどのトラブルから、商品到着後の思わぬクレームまで、すべて自分一人で対応する必要があります。
特に商品が破損していたなどのトラブルは、その破損の原因を特定するのが難しく、間に宅配会社なども入って水掛け論になることもあるので避けたいケースです。
また、トラブルだけでなく、発送や落札者とのやりとりなどの手間もあります。 できれば買取店に依頼した方が、余計な手間をかけずに済むでしょう。
他にも、専門店の場合の方が対応がスピーディなので即日現金化の可能性も高いです。
売るなら専門店がおすすめ
楽器をとにかく高く買い取ってほしいのなら、楽器店やリサイクルショップよりも、楽器専門の買取業者に依頼するのがおすすめです。専門の買取業者は楽器を買取希望者から仕入れて売ることで主な利益を得ているので、新品を売って稼ぐのが主な楽器店よりも、そのとき一番高く売れる品や、高く売れるルートをよく知っています。
また、そのままでは売れない品でも利益を出す方法を知っているので、ほかではなかなか買い取ってもらえない品でも、買い取ってもらいやすいでしょう。
買取価格が低すぎると、リサイクルショップなどに負けてしまい、誰も売りに来なくなってしまうので、ある程度は相場で買い取ってくれるのが一般的です。このように専門店へ依頼する方が安心でき、価格も高くなる可能性が高いです。
専門店は買取方法も豊富なので、リサイクルショップなどに比べても思い立ったときにすぐ売りやすいメリットがあります。 買取に特化しているので、専門知識のあるスタッフも多いです。
楽器の買取屋さんで高価買取!
楽器の買取屋さんは楽器買取のプロフェッショナルです!
楽器の買取屋さんでは、多種多様な楽器の買取を行っています。
楽器の処分に困ったら買取依頼でお得に処分してはいかがでしょうか?
大切な楽器を、確かな査定力で高価買取いたします。