ギターアンプの中でも、定番中の定番であるマーシャルアンプ。膨大な種類のアンプが流通しています。そんな中、自分が持っているマーシャルアンプが高価買取されるのか、どういった型番のアンプが買取されやすいのか気になる人も多いのでは?
そこで今回は、マーシャルアンプの人気機種とそれぞれの高価買取理由をまとめ、詳しく解説していきます。マーシャルアンプの売却を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事のポイント
マーシャルアンプの買取相場
まずは、マーシャルアンプの買取相場に関して大まかに解説します。
Marshallのモデル |
買取価格 |
Marshall JCM900 model2100(ヘッド) |
46,800円 |
Marshall JCM800 2204(ヘッド) |
26,000円 |
Marshall JCM2000 TSL100 |
26,000円 |
Marshall 1960A LEAD |
37,500円 |
定番マーシャルアンプは中古でも人気が高い
マーシャルアンプは、定番中の定番ブランドです。品質や耐久性ともに信憑性が高く、どこに持ち込んでもある程度の買取価格が付きます。
中古で傷があっても、大きな物でなければそこまで価格が下がることはありません。
特にヘッドアンプや大型のコンボアンプは、プロがライブで使用するのにも十分対応できるクオリティです。元々の価格が高価なこともありますが、基本的にはそれらのモデルは特に高額買取が期待できます。
本格仕様の大型から家庭用のアンプまで種類は様々
マーシャルと言えばスタジオに置いてある大型アンプやヘッドアンプが定番ですが、家庭用アンプも多数製造しています。ゴールドのパネルで一目でマーシャルだとわかるルックスや、家やカフェでの演奏なら十分なパワーを持っていることからも買取価格が高くなりやすいでしょう。
特にマーシャルの小型アンプはエフェクト搭載で高機能なタイプが多く、家庭用アンプの中でも人気が高いものばかりです。
マーシャルで高価買取しやすい販売終了モデル
まずは、販売終了されている有名モデルから紹介していきます。
JCM800系統
JCM800は、1981年に登場したマーシャルの中でも定番のひとつとも言えるヘッドアンプ。1959、1987、2203、2204の4機種があって、それぞれ出力が異なります。80年代のハードロックとヘヴィメタルを支えたハイゲインアンプの元祖のひとつ。
歴代で最も売れたマーシャルアンプともよばれていて、現在でも幅広く使われています。
年代による買取価格の違いは特になく、現行品でも高額買取が期待できます。
JCM900系統
JCM900は、1990年代前半に登場したJCM800の後継機です。JCM800よりもさらにハイゲイン志向が進み、より深く、よりソリッドに歪むのが特徴。
4100、4500、2100、2500の4機種があり、それぞれ出力が違います。90年代のハードロック、ヘヴィメタルを代表するサウンドを支えた名機種。
こちらも年代による買取価格の違いは特になく、現行品でも高額買取が期待できます。
Marshall・JCM900とは?スペックのレビューとセッティングのコツ
JCM2000系統
JCM2000は、1999年から販売されたJCM900の次に出たアンプです。これまでのマーシャルアンプの音を元に作られており、ヴィンテージサウンド、クリーントーン、ハイゲインと音作りの幅は広くなっています。
幅広い層に人気の万能アンプで、高額買取が期待できます。
MarshallのJCM2000とは?スペックのレビューとセッティングのコツ
マーシャルで高価買取しやすい現行モデル
現行モデルは高額なこともあり、どれも高価買取が期待できます。
詳細もセットで解説していきます。
JVM シリーズ
JVMシリーズは、2007年に販売終了したJCM2000に変わって、最新モデルとして登場しました。2チャンネル仕様と4チャンネル仕様で、それぞれ出力の違うモデルで計4種類が存在します。各チャンネルごとにミニスイッチを切り替えることによって、歴代マーシャル全ての音を再現可能な高機能モデル。
JVM410H、JVM410HS、JVM210H、JVM205Hとあり、チャンネル数が多く出力が高い物から順当に高価買取となっています。
Marshall・JVMのレビューとセッティングのコツ
Vintageシリーズ
Vintageシリーズはその名のとおり、ヴィンテージのマーシャルアンプの音を再現して作られたシリーズです。
1959SLP、1987X、2555X、JTM45 2245、JCM800 2203の4種類が出ています。
1959SLP
1959SLPは、マーシャル史上最も有名で代名詞とも言われている1959 SUPER LEAD 100をモデルに作られた機種です。
93年にプリント基盤でリイシューされたモデルとは違い、ハンドワイアード仕様でオリジナルに極限まで近づけられています。王道ロックサウンドとしてマーシャルの旨味が詰まった一台。中古でも高額買取されるモデルです。
1987X
1987Xは、1959を50w版として販売されたビンテージシリーズの中の1台。50wでも十分に迫力のある音量が出ます。こちらも高額買取が期待できるモデルです。
2555X
2555xは、1987年の1年間のみ生産されたSilver Jubileeを復刻させたモデルです。
生産期間の短さから幻のアンプとも言われており、登場当時はジョン・フルシアンテやスラッシュ、リッチー・サンボラとトップミュージシャンがこぞって使うほどの人気でした。
音の傾向としてはJCM800がベースとなっていて、ハイゲインときらいやかなクリーントーンの使い分けが可能。
シルバーの外見もマーシャルでは珍しく、人気の高いモデルのため高価買取が可能です。
JTM45 2245
JTM45 2245は、マーシャルの初代のアンプであるJTM45を再現するべく作られたモデルです。シンプルなコントロールとゲインは低いものの温かみのあるクリーントーンが魅力。
他と比べると音作りの幅はやや狭いものの、伝説的なアンプの復刻版ということもあり高価が買取が期待できます。
JCM800 2203
JCM800 2203は、人気の高いJCM800の2203を現代版に復刻したアンプです。コントロールはシンプルでリバーブの搭載もないですが、80年代ハードロックやヘヴィメタル好きからの信頼は厚く、人気が絶えないモデルのため、買取価格も高価です。
Hand Wiredシリーズ
Hand Wiredシリーズは、入手しにくいヴィンテージアンプをプリント基盤を使わずに手作業で生産されたモデルです。どれも高額買い取りの値段が付くものばかリです。
2061X
2061Xは、1960年から1970年にかけて作られた2061Xを復刻したモデルです。20wとコンパクトなヘッドアンプですが、取り回しの良さやシンプルな構成が魅力。
ノブはなんとトーンとボリュームの2つのみ。ヴィンテージアンプらしい尖ったアンプ。
ルックスも抜群でヴィンテージシリーズの中でも最も高額買取が期待できるアンプです。
1962HW
1962HWは、マーシャル初のコンボアンプとして登場した1962を復刻したアンプです。
エリック・クラプトンが使用して、ブルースブレイカーの愛称がつくほど有名になったモデルで、このアンプのトーンや歪みを再現した同名エフェクターも出ているほどです。
JCM系統とは違い、クリーミーでブルース向きの音が特徴。伝説的アンプで注目度も高く、高価買取が期待できるモデルです。
2245THW
2245THWは、初代モデルであるJTM45を元にして、1962(ブルースブレイカー)の音を再現したヘッドアンプです。
1962HWと同様に、クリーミーなトーンが人気の高いモデル。こちらも高価買取が期待できます。
1958X
1958Xは、1960年後半から1970年にかけて生産されていたコンボアンプで、1962を小型化した様なモデルです。
家で弾くには十分なボリュームなので、本格派を家で楽しみたい人に特に人気でした。
使いやすさ、需要の高さから、マーシャルアンプの中でもかなり高額買取が期待できるモデルです。
1973X
1973Xは、1966年から1968年の間に生産された1974を再現したコンボアンプです。
1958Xと比較するとスピーカーが大きく、つまみはトーンとボリュームのみのロマン溢れる作りになっています。
こちらも系統はブルースブレイカーに近く、ハイゲインよりはクランチよりのブルースに向いたアンプ。ヴィンテージマニアからの評価は高く、状態が良ければ10万円を超える買取価格が付きます。
CODE系統
CODEシリーズは、マーシャルの歴代モデルをシミュレートしたデジタルアンプです。
プリアンプで14種類パワーアンプが4種類、キャビネットタイプで8種類から選択可能。iPhoneのアプリを取り込むことで連携可能になっており、歴代の伝統的なモデルはこれ1台でカバーできる万能アンプです。ワット数に応じて買取価格は変動しますが、価格はやや控えめです。
マーシャルアンプにアナログ感を求めている人が多いのでしょうか。
AS系統
ASシリーズはマーシャルから出しているアコースティックギター用のアンプです。
エフェクトを搭載しており、フェイズスイッチやハウリング防止など多機能で使いやすさが魅力。ブラウンのルックスも人気が高く、高額買取が期待できます。
マーシャルで高価買取しやすい家庭用モデル
マーシャルアンプは、家庭用モデルも充実しています。
ワット数が高くなるほど、買取価格もアップします。
MG系統
MGシリーズは、練習用アンプとして生産されたシリーズです。
中には出力が50wを超えるものもあり、十分ライブでの使用も可能です。
MG CF
MG CFはMGシリーズの中でも、エフェクトが搭載されていないシンプルな家庭用アンプです。マーシャルのアンプの中では安価で購入できることもあり、買取価格は数千円です。
MG CFX
MG CFXは、エフェクトが搭載されたシリーズです。ワット数が高いものは家庭用ではなく、ライブでの使用が可能です。コンパクトながらも高機能なアンプで、ワット数の高いものは特に高額買取の対象となります。
MB系統
MBシリーズは、マーシャルから出ているベースアンプです。
エフェクトは非搭載でシンプルながらも家庭用には十分なモデル。美品であれば数千円での買取が期待できます。
Origin系統
Originは、ヴィンテージサウンドをお手頃価格で、かつコンパクトにまとめたシリーズ。コンボアンプとヘッドアンプで、計5種類生産されています。自宅用で使えるモデルながらも真空管が搭載されており、本格的な音が楽しめる人気のアンプ。
2~4万円での買取が期待できます。
MICRO AMP
MICRO AMPは、手のひらサイズに設計された超小型のマーシャルアンプ。
コンボアンプと比較すると迫力はさすがに落ちますが、クオリティの高い本格的な音質とインテリアとして楽しめるルックスの良さが人気。
元々の価格が安価なこともあり、買取価格はやや低めです。
ASTORIA
ASTORIAシリーズは、他のマーシャルアンプとは違ったお洒落でモダンなルックスが魅力の、ややコンパクトなアンプです。
色によって特徴が違い、クリーントーン、ハイゲイン、オーバードライブとディストーションの切り替えが魅力の3種類。スイッチで30wから5wに変更可能で、自宅用としてもミニライブ用としても取りまわしの効きやすさが魅力。
ルックスの良さからも人気が高く、高額買取が期待できます。
マーシャルアンプは楽器の買取屋さんが高価買取
マーシャルアンプは、大型・小型を問わずギターアンプの定番で人気の高いブランドです。
生産が終了している物や現行品に問わず、中古市場で高価買取が期待できます。傷・汚れがあっても、高価買取が期待できるモデルばかりなので、マーシャルアンプをお持ちの方は売却を検討してみてください。
楽器の買取屋さんでは、マーシャルアンプの高価買取も行っていますので、お問い合わせをいただけるようなら以下のページをご確認のうえお電話ください。