フェンダーを代表するギターといえば、もちろんストラトキャスターでしょう。ここでは、そんなストラトキャスターの買取相場や、高く売却できるモデルについてまとめてみました。高額査定のコツもご紹介するのでぜひご覧ください。
ストラトキャスターのスペックを見てから売却を判断したい方は「ストラトキャスターの基本スペックと歴史を徹底解説!ボディ・ネック・ヘッドの特徴は?」のページをご覧ください。
この記事のポイント
Fender(フェンダー)ストラトキャスターの買取相場
フェンダーストラトキャスターの買取相場ですが、発売元やモデルによって価格は大きく変わってきます。
FENDER(フェンダー)の買取価格の相場とは?ギター・ベース完全網羅
ストラトキャスタースタンダードの買取相場
高値がつきやすいのはフェンダーUSAのシグネチャーシリーズや、ヴィンテージ品のストラトでしょう。また、フェンダーメキシコのClassic Seriesなども高値がつく傾向にあります。
今回は高価買取となった一部のストラトキャスターの買取事例をご紹介します。
Fender USA
Fender USA Stratocaster '61 | ¥900,000 |
Fender USA Stratocaster '56 | ¥700,000 |
Fender USA Stratocaster | ¥250,000 |
fender american elite stratocaster | ¥95,000 |
買取価格の事例は以下ご覧ください。
Fender USA エレキギターAmerican Vintage Stratocasterストラト
Fender Mexico
Fender MEXICO Jimi Hendrix Monterey Stratocaster | ¥80,000 |
Fender Mexico Road Warn 50s ST 2TSB | ¥35,000 |
Fender mexico j.w. black | ¥30,000 |
Fender Mexico Classic 50s Stratocaster | ¥28,000 |
買取価格の事例は以下で紹介します。
Fender/フェンダー Mexico エレキギター Stratocaster/ストラトキャスター
Fender Japan
Fender Japan Stratocaster(JVシリアル) | ¥88,163 |
Fender Japan Stratocaster(JVシリアル) | ¥81,860 |
Fender Japan Stratocaster(JVシリアル) | ¥69,920 |
Fender Japan Exclusive Richie Kotzen Stratocaster | ¥55,000 |
高価買取が期待できるシグネチャーモデルなどを紹介
シグネチャーモデルには高価買取が期待できるモデルが多いですが、特に代表的なモデルをご紹介しましょう。
STEVIE RAY VAUGHAN STRATOCASTER
偉大なブルースマン、スティーヴィー・レイ・ヴォーンのシグネチャーモデルです。SRVモデルとも呼ばれるハイエンドシグネチャーで、ボディにはアルダー材を、ネックにはメイプルを使用しています。レフトハンドトレモロユニットの搭載など、数々のこだわりが反映されているため高値で取引されています。
Michael Landau Signature
アルダーボディにメイプルのネックをジョイントし、ローズウッド指板で仕上げたモデル。ファット50sシングルコイルピックアップを搭載し、ストラトらしい心地よいサウンドを実現しています。特に人気なのは1963年シグネチャーモデルで、探しているコレクターも多く高額買取が期待できます。
Eric Clapton Stratocaster
シグネチャーモデルではあるものの、トッププロの愛用者も多いクラプトンモデル。アルダーボディにメイプルネックをセット、ソフトVシェイプのサテンフィニッシュで仕上げています。骨太なサウンドを実現するヴィンテージノイズレスピックアップを搭載し、ハイゲインからクリーンまでしっかりカバーしてくれるポテンシャルの高さゆえ高値で取引されやすいです。買取事例は以下で紹介します。
Fender USA Custom Shop Eric Clapton Signature ストラト
American Deluxe Stratocaster N3 Pickups
ノイズレスピックアップにありがちな音痩せもなく、ローノイズかつ骨のある音を奏でてくれると人気のモデル。コンパウンドラディアス指板を採用したことでハイポジションでも弾きやすく、ギタリストからの評価も高いギターです。アッシュ塗装やVネック仕様だと付加価値がつき、さらなる高値が期待できます。
Fender Custom Shop Stratocaster Relic
フェンダーカスタムショップによるレリック仕様のモデルです。レリック仕上げを施すことによって抜群の雰囲気を演出。アルダー2ピースボディにメイプルのネックを搭載、指板にはローズウッドを採用しています。1960ストラトキャスターレリックは特に人気も高く、市場で高値で取引されています。
New American Vintage Series
ビンテージモデルを再現したシリーズです。深めのコンター加工やストリングスガイドなども忠実に再現しており、ファンの多いシリーズ。59モデルはDシェイプのメイプルネックを採用し、軽量なアルダー材を使用。56と59、65いずれのモデルも買取価格の差は少なく、高値で取引されています。
Fender USA エレキギターAmerican Vintage Stratocasterストラト
American Standard Series
数あるハイエンドモデルの中でもベーシックな性能を誇るモデルで、通称「アメスタ」とも呼ばれるシリーズのストラトキャスターです。フレットのサイズアップを行い、ネックの幅を広くするなど演奏性にこだわったモデル。生産が終了した現在も愛好家から支持されているシリーズで、中古市場での需要も高いです。
年代別に見るビンテージストラトキャスターの買取価格とは
ここでは、年代別でビンテージストラトキャスターの買取価格をご紹介いたします。
56~59年に作られた初期モデルは個体によってボディ材が異なる
ストラトキャスターのボディ材が変更になったのは56年のことです。この時期にはアッシュ材とアルダー材を使ったモデルが混在しているのが大きな特徴です。
どちらも魅力的な素材であり、サウンドに違いこそあれど優劣はつけられません。変更前のアッシュ材を使用したモデルも高値で取引されている傾向にあります。
ローズウッド指板が特徴的な60年代前半モデルも高値で取引される
この年代からスラブボード指板に変更されました。指板へフラットにローズウッドを貼り付けており、サウンドにも多大な影響を与えています。独特の図太い中音域が強調されるためファンも多く、市場で高値で取引されることが少なくありません。
また、この時期のストラトキャスターにはアルダーがボディ材に使用されていますが、ブロンドフィニッシュには引き続きアッシュ材が使用されています。そうした理由から現在ではプレミア的な価値も付随し、かなりの高値で取引されることも珍しくありません。
大きく仕様変更が行われた65年以降のストラトも価値が高い
65年を過ぎると、ストラトキャスターにもさまざまな仕様変更が行われます。65年の中頃からはネックがラージヘッド仕様となり、ポリ塗装の下地を使う個体も見られるようになりました。
この時期はCBSによる買収の影響もあり、マイナーチェンジが行われたのでビジュアル的な変化が多いことが特徴です。また、従来のスモールヘッドと変更後のラージヘッドが混在する時期でもあり、レアな仕様のモデルが多いため買取価格も高くなる傾向にあります。
70年代モデルは当時のギターブームと相まって価値が上がっている
70年代になると、エリック・クラプトンのクリームやジミーペイジのレッドツェッペリンなどが大活躍。そのおかげで一大ギターブームが巻き起こります。そうした背景もあり、この時代のストラトキャスターも価値が高まりつつあります。
また、70年代のアッシュ材を使用したストラトキャスターは、ほかの年のモデルと比べても重かったといわれています。それだけ密度の高い上質なマテリアルを使用した証です。鳴りや響きなども当然変わってくるので、この時代のストラトキャスターを愛してやまない愛好家も少なくありません。そうした理由から市場の需要は十分あると考えられます。
買取価格に影響を与えるストラトキャスターの改造や状態
個人でストラトキャスターを改造した場合、買取価格が下がる可能性があります。ただ、正しく設置されていれば査定額がアップする可能性は十分あります。
ハーフトーンスイッチの増設
フロントとリアのピックアップの音を混ぜたハーフトーンをより簡単に出せるようにしたい、と考えるギタリストは少なくありません。それを可能にしてくれるのがハーフトーンスイッチです。
即座にハーフトーンを呼び出せるというメリットがありますが、増設するにあたりボディに加工が必要になります。そのため、場合によっては買取価格が下がってしまうかもしれません。今後売りに出すことを考えているのなら、ハーフトーンスイッチの増設はしないほうが賢明かもしれません。
トレモロスプリングの交換
トレモロスプリングは、トレモロユニットの位置を安定させるために使われているパーツです。トレモロスプリングは弦の振動を受け、その振動がまた弦に戻るためサウンドへダイレクトに影響します。
スプリングがあるかないかでも音に大きく影響し、交換しただけでも当然サウンドへの影響はあります。そのため、スプリング交換を行うことでそのモデルが本来奏でられていた音色を出せなくなる、といったことは十分考えられるでしょう。もしかすると、それが査定に影響を与えてしまうかもしれません。
ストラトキャスターのピックアップ換装を行っている場合は?
ピックアップは直接音に影響する重要なパーツです。換装することで査定額がアップすることもありますが、逆に買取額が下がってしまう可能性もあります。
ストラトキャスターの配線を改造した際の買取価格とは?
配線を改造することでノイズを軽減したり、音抜けをよくしたりといった効果が期待できますが、買取価格にはどのような影響を与えるのでしょうか。
ストラトキャスターの人気カラーと買取価格の影響
人気のあるカラーだと買取価格も高くなる傾向にあります。ここでは、高値で取引されやすい人気カラーをまとめてみました。
伝統的なサンバーストのストラトキャスター
ストラトキャスターの代名詞ともいえるカラーがサンバーストです。濃い色から中心に向かって少しずつグラデーションがかかり、木目による個体差が出やすいのも特徴です。ストラト=サンバーストという印象も強く、市場でも高値で取引されやすいカラーです。スティーヴィー・レイ・ヴォーン、エリック・ジョンソン、ジョン・フルシアンテ等々多くの著名なギタリストがサンバーストのストラトを愛用しているのも高値になりやすい理由です。
Fender フェンダー 57 Stratocaster ストラト 3TS
愛用ギタリストの多い定番ホワイトカラー
ホワイトカラーのストラトも人気のあるカラーです。ジミ・ヘンドリクス、イングヴェイ・マルムスティーン、ジェフ・ベック、リッチー・ブラックモア(Deep Purple)など、どのような時代においても、ホワイトカラーを愛用するギタリストは枚挙にいとまがないです。
経年変化で黄ばみができやすく、それがよい風合いになることから愛好家からの支持も厚いカラーです。サンバーストと並んで人気の根強いカラーと言えます。
ブラッキーでおなじみの定番ブラック
世界三大ギタリストで知られるエリッククラプトンの愛機である「ブラッキー」に象徴される、ブラックのストラトも人気は高いです。現代の三大ギタリストであるジョン・メイヤーもブラックのストラトを使用しており、音色と見た目をセットで覚えているギタリストも少なくはないでしょう。こちらも使用者が多く、定番かつ人気の高いカラーです。
Fender/フェンダー USA エレキギター American Vintage '56 ストラト
鮮やかな色が人気のソニックブルー
ソニックブルーはフェンダーのさまざまなモデルに採用されている由緒正しきカラー。1960年のカスタムカラーチャートにも登場しており、長い歴史のあるカラーといえます。当時は乗用車用の塗料を使用していたという逸話もあり、そうしたエピソードもあってか未だに高い人気を誇る色です。似たカラーとしてダフネブルーと呼ばれるカラーもあります。
ステージの上でも目立つキャンディアップルレッド
こちらも1963年のカスタムカラーチャートから登場した人気色です。発売当初から高い人気を誇り、現在でもさまざまなモデルに採用されていることからも人気の高さがうかがえるでしょう。女性からの人気も高いため買取需要は十分期待できます。年代によってメタリックの下地処理が異なり、初期はシルバー、後期はゴールドを採用。ステージ映えもする色なので高値がつきやすい傾向にあります。
ストラトを自分で塗装をした場合の買取価格の影響は?
ストラトを自分好みに塗装した場合、買取価格にはどのような影響を与えてしまうのでしょうか。基本的には買取価格が下がる傾向にあるので注意が必要です。
Fender(フェンダー)と他メーカーのストラトキャスターの違いや買取価格
本家Fenderのストラトキャスターは伝統を守ったつくりが特徴
フェンダーを代表する構造といえばボルトオンジョイント。ネックをボディにボルトで固定する構造で、アタックの強いトーンを実現します。また、フロントとリア、センターにピックアップを搭載しているのも特徴です。
また、ボディのコンター加工もストラトならではの伝統的な造りです。ボディのエッジが体に当たって痛いというユーザーの意見に耳を傾けて採用されました。ハイポジションを弾きやすくするためのダブルカッタウェイの採用など、フェンダーの伝統を守った造りがいたるところで目立つギターです。
最初の1本にお勧めなSquier(スクワイヤー)のストラトキャスター
スクワイヤーは、フェンダーが展開している楽器ブランドの一つです。誰もが手の届きやすい価格を実現しているので、最初の1本におすすめできるギターです。モデルによっては本家フェンダーのパーツを採用したものも。
スクワイヤーの上位モデルになると、アルダーボディにメイプルネックなど、フェンダーのストラトとほぼ同じスペックのモデルもあります。そうした理由もあり、買取需要は十分あると考えられるでしょう。入門機として欲しがる方が多いので、モデルやコンディション次第では高値がつくこともあります。
【相場・査定例】Squier(スクワイヤー)のギターの買取価格!高額査定が期待できるスクワイヤーのギターのモデル
独自の仕様が魅力的なFERNANDES(フェルナンデス)のストラトキャスター
フェルナンデスといえば、さまざまなアーティストモデルのギターをリリースしているメーカーとして知られています。本家にはない独自の仕様を加えたストラトモデルが多いのが特徴。
サステイナーの搭載やダウンチューニング向けに弦長を拡張したモデルなどもあります。横関敦氏のような著名なギタリストが愛用しているのも高値で取引される理由です。
ストラトキャスターの買取価格の傾向
人気のストラトキャスターは安定した買取価格が期待できる
フェンダーのストラトキャスターは、エレキギターを代表するギターといっても過言ではありません。ゆるぎない不動の人気を誇っているため、買取価格が急に下落するといったこともまずないでしょう。安定した買取価格が期待できるのは魅力的なポイントです。
現行モデルも高価買取が期待できる
ヴィンテージモデルの再現度が非常に高いのもフェンダーストラトキャスターの特徴です。また、メーカーが現行品にかなり力を入れているので、それも高価買取が可能な理由です。人気のギタリストが愛用している現行モデルなら、なおさら高値で買い取ってもらえる可能性が高くなるでしょう。
ストラトキャスターを買取査定に出す前に注意したいこと
査定に出す前には、ギター本体のコンディションをしっかりチェックしましょう。また、付属品の有無も確認してください。例えば、ボディやネックなどに傷、打痕などがないか確認してください。コンディションが良くない場合は、買取価格が下がる可能性があります。
ギターケースも状態がよいに越したことはありません。ハードケースならきちんと鍵がかかるかどうか、内部のクッション材がへたっていないかなどを確認してください。
ギターの弦がきちんと張られていないと、ネックが反る可能性があります。また、大切にされていないという印象を与えるかもしれないので、きちんと張った状態で査定を受けてください。
よくある質問
楽器の買取屋さんはストラトキャスターも高額査定
楽器の買取屋さんではフェンダーのストラトキャスターを高額買取いたします。家に眠っているストラトキャスターをお持ちでしたらぜひ当店までお問い合わせください。