世界的な知名度を誇るドラムブランドがタマです。ドラムセットやスネア、ハードウェアなど幅広いアイテムを扱っており、日本国内でも支持の高いブランド。ここでは、タマドラムの買取相場や高価買取されやすいアイテムをご紹介します。
この記事のポイント
タマドラムの買取相場
STARPHONICやPMM146などのほか、LU1465BBやBB146などのアーティストシグネチャーモデルも高値で取引される傾向にあります。
高価買取が期待できるドラムセットやスネアドラムを紹介
タマのドラムを高値で売却するため、まずはどのようなモデルやシリーズが高値になりやすいのかを理解しておきましょう。
高価買取が期待できるタマ上位グレードのドラムやスネア
限定生産されたものや現行品の上位モデル、著名なドラマーのシグネチャーモデルなどだと高価買取されやすい傾向にあります。
高価買取のタマ:PMO146-SOV
産されなかった非常にレアなモデルで、中古市場に出回ることが少ないスネア。希少価値が高いのはもちろん、コレクター価値も高いため高値で取引されています。
メイプルシェルのアウタープライにオリーブを採用しているのが特徴。こだわりのフランジフープを搭載し、オープンな鳴りを実現しているのも高値で取引されやすい理由です。
高価買取のタマ:PMM146
タマがリリースしている現行品スネアの中で最上位グレードに位置するモデルです。シェルマテリアルにはメイプルを採用し、薄胴シェルで仕上げた一品。オープンな響きとクリアな抜けが魅力的なスネアです。
スナッピーのレスポンスもよく、繊細なタッチから豪快なショットまでストレートに応えてくれます。それゆえ、あらゆる音楽ジャンルに対応でき、初心者から上級者まで幅広いレベルのドラマーのプレイに応えてくれるモデルです。
有名ドラマーが使用するタマのシグネチャーモデルのドラムは買取需要がある
タマからは数多くのシグネチャーモデルがリリースされています。ここでは、買取需要の高いシグネチャーモデルをピックアップしました。
ラーズ・ウルリッヒ(Metallica)モデル:LU1465BB
メタリカのドラマー、ラーズ・ウルリッヒのシグネチャーモデルです。世界的に著名なドラマーのシグネチャーなので買取需要が高く、ファンを中心に高値で取引されやすい傾向にあります。
ベルブラスの3mm削り出しシェルという希少なスペックなのも高価買取されやすい理由。チューニングレンジも広く、幅広い音楽に対応できるため多様性があります。
ケニー・アロノフモデル:KA1465
全米ナンバーワンのスタジオドラマーと評価されることもある、ケニー・アロノフのシグネチャーモデルです。
14×6.5の深胴シェルで、ダークで迫力あるスネアサウンドを実現してくれる一台。シェルマテリアルはブラスの1mm厚。シェルにオリジナルデザインも施されており、ヴィジュアルもよいことから高値で取引されやすいモデルです。
ビル・ブラッフォード(YES,King Crimson)モデル:BB146
さまざまなグループでビートを刻んできた名ドラマー、ビル・ブラッフォードのシグネチャー。
14×6インチの深胴スネアで、ふくよかなミッドレンジが魅力的な一台です。当時のタマスネアドラムの特徴でもある、クイックタッチストレイナーを搭載しています。サウンドメイクの幅も広いモデルなので高い買取需要が望めます。
ジョン・ドルマイヤンモデル:JD146
System of a Downのドラマー、ジョンのシグネチャーモデルです。アメリカを代表するメタルバンドのドラマーであり、日本にも熱烈なファンが多いため買取需要の高いスネアです。
14×6インチサイズで、シェルはオールメイプル6プライ、5mm厚仕様です。個性的なデザインのカバリングを採用しているのも特徴で、ヴィジュアルにも優れたモデル。中古市場で見かけることも少なく高値が期待できます。
<h4ピエール中野(凛として時雨)モデル:NP1465
14×6.5インチの深胴スネアです。深胴ならではのふくよかなサウンド、迫力ある大音量が魅力的なシグネチャーモデル。
シェルマテリアルはブラス、ダイキャストフープを採用しています。ブラックニッケルフィニッシュをまとったスネアは見た目がとても美しく、そこに惹かれるドラマーも少なくありません。
タマドラムの買取価格の傾向
高値で買取されているタマのドラムはたくさんありますが、ここでは買取の傾向について詳しく見てみましょう。
タマは大手の国内ドラムメーカーなので人気が高くて値が下がりにくい
ドラマーなら誰もが知る国内ドラムメーカーであり、高い人気を誇るためどのアイテムも値下がりしにくい傾向にあります。
また、X-japanのヨシキ氏、さまざまなグループでサポートしてきた実績のあるそうる透氏など、名だたる国内のドラマーが愛用しているのも値下がりしにくい理由。
ブビンガ材をはじめとしたタマ独自の素材を使用したドラムがねらい目
タムやスネアに使われるシェル材は木材、金属素材などですが、タマでは木材や金属素材でも珍しいマテリアルを採用することがあります。
そのひとつがブビンガ材。アフリカ原産のブビンガは非常に硬く、独特のサウンドを生み出します。また、金属素材だとレアメタルのチタンを使ったスネアもあり、こちらも高価買取されやすいです。
チタンシェルのスネアだと、Tama Warlord Titan Snare Drumが代表的。ブビンガシェルだとLGB146-NQBが高額査定になりやすい傾向にあります。
限定製造されたベルブラスのスネアはタマの中でも特に高値で取引されるドラム
希少な金属であるベルブラスを使用したスネアは、圧倒的なハイパワーと幅広いレンジで高い人気を誇ります。
BB156 2016 Limited Edition Bell Brass Snare Drumは、限定20台で生産されたモデルで希少性も高い一台。中古市場に出回ることもほとんどなく、喉から手が出るほど欲しがるドラマーも少なくありません。
80年代に製造された初期のモデルはフープまでブラス仕様なのでプレミアがついている
80年代に製造された初期モデルだと、シェルマテリアルだけでなくフープまでブラスを使用したものもありました。
ブラスフープはマイルドな倍音が魅力的で、そのサウンドの虜になるドラマーも少なくありません。それゆえ、80年代初期のブラスフープ仕様のモデルだとプレミア価値がついて高価買取されやすい傾向にあります。
また、ベルブラスのフープを採用したモデルもありますが、こちらもプレミア的な価値がついています。たとえば、PL5325はそもそも中古市場にほぼ出回らず、希少価値も高いため高価買取されやすいです。
2014年製造モデルは国内で5台しか流通していない激レア品
2014年にリリースされたBB155XL TAMA 40th Anniversary Limited Edition は、国内販売数はわずかに5台と非常にレアな存在です。
希少価値があるのはもちろんですが、シェルにベルブラスを採用しているのも高価買取されやすい理由。高級マテリアルのベルブラスを採用し、1980年当時のフィニッシュを再現しているのも人気の理由と考えられます。
2016年の再生産モデルも希少価値があって取引価格が高い
2014年に発売されたベルブラスの限定スネアが好評だったことと、再販を望む声が多かったことで2016年に再生産モデルがリリースされました。
こちらも20台限定での発売となり、希少価値が高く高値で取引されています。ベルブラスならではのパワフルな鳴りを得られるのもポイントで、いくら出してでも手に入れたいと考えるドラマーは少なくありません。
タマのドラムを買取する前に確認しておきたいこととは
シェルに傷やへこみがあると、査定額が下がる可能性があるので注意が必要です。また、保証書やケースの有無も買取額に関わってくるため、できるだけ購入時と同じ状態で査定を受けましょう。