フェンダーのジャズマスターをベースとしてリリースされたジャガー。グランジ・ガレージロック、シューゲイザーなどで使用される本機種はその独特かつ鋭いサウンドから根強いファンが世界中にいます。ここでは、そんなジャガーの買取相場や高価買取モデル、査定例などをまとめました。
FENDER(フェンダー)の買取価格の相場とは?ギター・ベース完全網羅
この記事のポイント
Fender(フェンダー)・ジャガーの査定例
ジャガーの買取価格は一体いくらになるのでしょうか?高価買取となった事例をいくつかピックアップしましたので、査定時の参考にしてみてください。
Fender USA Jaguar (1966年製) | ¥220,000 |
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Fender Jaguar (1967年製 CAR) | ¥350,000 |
Fender Jaguar | ¥193,000 |
fender USA American vintage JAGUAR | ¥95,000 |
高値の買取価格が期待できるジャガーとは?
限定生産されたモデルだと、中古市場に出回る絶対数も少ないため高値になりやすいです。
限定生産モデルなどのレアなジャガーは高値で取引される
American Vintage '62 JaguarやAMERICAN VINTAGE '65 JAGUARなどのレアモデルは高額査定が期待できます。
American Vintage '62 Jaguar
ボディにアルダー、ネックにはメイプル、指板にはスラブ貼りのローズウッドを採用するなど、62年の仕様を忠実に再現したモデルです。古き良き時代のジャガーは熱狂的なファンも多いため、62年仕様を見事に再現したこちらのモデルも高値での取引となっています。
AMERICAN VINTAGE '65 JAGUAR
65年仕様を再現したモデルです。アルダーボディとメイプルネックの採用により、クリアで硬質なサウンドを奏でるためファンが多いモデル。ラウンドラミネートと呼ばれる特殊な工法を採用しているのも、高値で取引されている理由でしょう。ネックバインディングやトランジションロゴなど、細部にわたってこだわりが見られます。
American Vintage '65 Single-Coil Jaguarピックアップを搭載し、ヴィンテージジャガーらしいジャキッとしたサウンドを実現。このヴィンテージ感に惹かれる方は多いため、市場でも高値での取引となっています。
50周年記念モデル:Fender 50th Anniversary Jaguar
国内限定で50本しか生産されておらず、希少価値が高く、高額買取となりやすいです。厳選されたマテリアルを採用し、豊かな倍音成分を織り交ぜたサウンドメイクが可能となるのも人気の理由でしょう。
前後に搭載されるピックアップはSpecial Design Hot Jaguar Single-Coil。このモデルのために特別にデザインされたもので、ハイパワーでホットなサウンドを実現します。多彩なプレイヤビリティに対応できる設計になっているのも、高額買取されている理由でしょう。
シグネチャーモデルのジャガーも買取需要が期待できる
ジョニー・マーやカート・コバーンなど、ジャガーを扱う印象的なミュージシャンのシグネチャーモデルが存在するモデルも存在します。このようなシグネチャーギターは、ミュージシャンへの人気もあり、高額査定に結びつきやすいです。
ジョニー・マー(The Smiths)モデル:Johnny Marr Jaguar
熱烈なファンも多いジョニー・マーのシグネチャーです。その圧倒的なプレイやステージングに魅了された人は多く、彼のシグネチャーも市場で高値がつきやすいです。
もともと本人が所有していた65年製のジャガーをベースに開発されており、22ヴィンテージスタイルを採用しているのも特徴。カスタムシェイプされたネックや、ヒール・トラスロッド・アジャストメントの採用など、特別仕様な作りとなっているのも高額買取されている理由です。コレクター人気も高いギター。
カート・コバーン(Nirvana)モデル: Kurt Cobain Road Worn Jaguar
数々の伝説を残してこの世を去った、カート・コバーンのシグネチャーモデルです。かつて彼が所有していたジャガーを忠実に再現しているため、ファンやコレクターなら絶対に手にしたい一台。それゆえ中古市場でも人気があります。
Adjusto-Maticのブリッジやゴトー製ペグを採用していますが、これもかつて彼のギターに施されていたモディファイ。DiMarzio DP100 Super DistortionとPAF DP-103ピックアップを搭載し、激しい歪みからウォームなサウンドまで多彩な音を響かせます。
年代やモデル別に見るビンテージジャガーの買取価格とは
高値での取引となるのは62~64年製ですが、65年以降のモデルであっても、ものによっては高値がつくケースがあります。
トラディショナルな62~64年製モデルは高額で取引される
フェンダーの最上位機種としてジャガーがリリースされたのが1962年のことです。62~64年にリリースされたものは初期モデルとなるため、希少性が高く高額査定に結びつきやすいです。
また、多くの著名なアーティストがこの年代のジャガーを愛用しているのも、高値になりやすい理由です。日本でもBONNIE PINKや加藤隆志氏(東京スカパラダイスオーケストラ)などが愛機として使用していました。かなり古いモデルなのでコンディションがよいものであれば、それ相応の買取価格のアップにつながるケースも多いです。
カートコバーンも愛用した65年製以降のモデルも人気が高い
一時は不人気機種とも呼ばれたジャガーですが、カート・コバーンが愛用し始めたことで再び注目を集めるようになりました。カートコバーンだけでなく、多くのサーフロックミュージシャンに愛されてきた歴史があるため高値で取引されています。
この年代のジャガーには、ローズウッド指板にパーロイド・ドット・インレイが施され、ネックバインディング仕様になっていました。クラシックなビジュアルはもちろんですが、まさにヴィンテージジャガーといえるサウンドを楽しめるため、手に入れたいと考えるギタリストも少なくありません。
買取価格に影響を与えるFender(フェンダー)のジャガー特有の改造や状態
ジャガー特有のカスタマイズによっては、買取価格に影響を与えてしまう可能性があります。ここでは、代表的なジャガーの改造についてご紹介します。
チューンOマチックブリッジへの変更
チューニング精度を高めるためのカスタマイズとして、ジャガーユーザーのあいだでは定番の改造でした。もともとジャガーはチューニングが不安定なギターだったので、この改造はポピュラーだったのです。
あのカートコバーンも、自ら所有するジャガーにこのカスタマイズを施していました。ただ、ブリッジを変更するにはボディへの加工も必要となるため、注意が必要です。ビンテージ価値のあるギターの場合であれば、このボディへの加工が原因で査定額に影響を及ぼす可能性もあります。
レギュラースケールへの変更
ジャガーはショートスケールを採用しています。ショートスケールだと演奏性はよくなりますが、生音が小さい、サステインが短いといった問題も生じてしまいます。
そこで、レギュラースケールに改造する手法が流行りました。具体的には、もともとジャガーにセットされているネックをストラトキャスターなどのネックと交換するのです。ネックそのものを交換する必要があるため、基本的に個人でカスタマイズするのは難しいといえるでしょう。
ピックアップヨークの交換・取り外し
ジャガーの特徴でもあるピックアップヨークは、弦周辺の磁界をコントロールするためのパーツ。シールドプレートとしての役割も担っています。交換は個人でも難しくないため、新品に変更しておくことでプラス査定になるケースもありますが、純正パーツとしての需要がある個体の場合はその限りではありません。交換時には、もとのパーツも控えておき、査定時に用意できるようにしておくことをおすすめします。
よくある質問
楽器の買取屋さんはフェンダーのジャガーを高額買取
楽器の買取屋さんではフェンダーのジャガーを高額買取いたします。家に眠っているジャガーをお持ちでしたらぜひ当店までお問い合わせください。